自我って、普段はあまり使わない言葉ですが、自分のことですから知っておいた方がいいでしょう。
ということで、定番のWikipedia を読もうとしたが、出だしからチンプンカンプンなので、やめることにした。ではちょっとさみしいので、私流に考察してみる。私の場合「自我」=「枠」です。自分の範疇という所ですね。本来無限なるのもが、ある枠を作り個別性を設けた、つまり永遠の眠りから目覚めた意識が、何かを認識した時生まれた個別性のことです。わかりやすく言えば「全体」と「部分」の事ですね。宗教的に言えば、「創造主」=「神」、の分身といったところでしょか。今の人間から言えば自分の肉体と精神というかもしれません。自分の安全保障、つまり生存欲、食欲、性欲などが生まれる基盤ですね。その後、快適性、感性、知性そして五感の情報処理、肉体の管理、環境の管理、肉体の進化、精神の進化、達成、成就へと拡大していくと思います。
さて、人は生まれたすぐは、自分としての自覚はなく成人するくらいまで、ひたすら自我の形成に励みます。しかし、成人して社会に出て人生の辛酸をなめるようになると、自我が苛立ちを覚え、ひたすら自我の拡大に努める人と、自我をどんどん無くして大我つまり創造主の領域を目指すのものとに分かれると思います。どちらがいいという問題ではなくて、どちらも快適性を求めての行動だと思います。
この自我の範囲ですが、物質的には自分の肉体でしょうね。では精神的にはどうでしょう?心で認識できる領域を考えてみると、自分の意識の中心から無限遠点まで伸びた点、今でいう宇宙の特異点まで行くことになります。物理学では約150億光年くらい先だと言っていますが、昔の点が今では150億光年先の球の表面になっているわけです。これはどういうことだかわかりますか?つまり、時間という概念をなくせば、点は球に表現でき、球は点と同じものに変換できるということです。つまり、意識の方向性を変えれば現実はひっくり返るという一つの象徴です。世の中が一瞬で大きく変わる一つのたとえです。自分の立ち位置が変われば現実の見え方が変わるということで、他人の見る世界も座標軸が違いますので、一人一人の見る世界は微妙に違った世界になります。決して他人が自分と同じ世界を見ることはできません。しかし、全員の座標軸を自分の意識の中に構築する、すなわち一人ひとりの視点が集まった球面を自分の座標軸の基準点にし、それを球から点に変換すれば、全ての人の集合意識から見た世界を見ることができます。この時、人は自分と他人の区別が無くなるときです。ここで、人間関係の問題という概念は消滅してしまいますね。すなわち自我の消滅です。
さて、話が幾何学的になってきましたね。3次元で図解すればよく解るのですが、あえて文章という制限された中で表現してみたいと思います。まず、私たちの学校で学ぶ宇宙というのは、縦横高さからなる3次元座標に時間をプラスした4次元で表現されます。しかし、この時間というものは3次元空間の中のみならず、2次元、1次元でも存在します。たとえば一本線を考えてもここからあちらへと動けば時間が発生するからです。ですから、時間を4番目に持ってくる必要はなく、実は
時間と空間は裏と表の関係、すなわち表裏一体もんなのです。ですから時間の経過を認識している私たちは、宇宙を見ると膨張しているように見えていますよね。それではまず空間認識を始めたいと思います。最初は認識の対象を原点として、無限大方向への拡大をψ1とします。次に無限大の特異点から対象の位置まで戻る方向をψ2とします。これが、今の科学が宇宙として扱っている領域です。今度は対象から自分という観測者への意識の方向をψ3とします。その観測者から対象までの意識の方向をψ4とします。これらψ3とψ4が作り出す空間は、主体と客体が存在する領域のことです。そしてそれぞれが作り出す球面が、精神球(ψ1)、感性球(ψ2)、中心球(ψ3)、表球(ψ4)といい、これらの球体を総称したものを5次元球と呼んでいます。次の写真を参考にしてください。
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5次元球のイメージ |
これは意識の幾何学です。
意識とは
空間に反響するもので、ψ(プサイ)は次元観察子と呼ばれます。ちなみにψ5とψ6は人間自体の対化の領域、すなわち自己と他者が存在する領域です。
あとは、以下に整理してみます。
1. 次元観察子ψ1とψ2 : 人間の内面における対化(空間と時間が存在する領域) * 現在のユークリッド幾何学に相当
2. 次元観察子ψ3とψ4 : 人間の外面における対化(主体と客体が存在する領域)
3. 次元観察子ψ5とψ6 : 人間自体の対化(自己と他者が存在する領域)
4. 次元観察子ψ7とψ8 : 位置の変換と位置の転換(社会性と自我が交錯する領域)
5. 次元観察子ψ9とψ10 : 位置の等換と位置の融和(社会性と自我が対峠する領域)
6. 次元観察子ψ11とψ12: 人間の総体の対化(二つの社会性が対峠する領域)
観察子には、次元観察子ψ意外に、空間観察子α と、大系観察子Ω があり、それぞれ同じように12等分されています。内容は追って紹介させていただきます。
ゼロから始まった宇宙、最初に出てきた力は「
負荷」といい、必ず作用反作用の法則で、その反対側への力である「
反映」が生まれます。
負荷の源は「
定質」と呼ばれギリシャ哲学では「イデア」に当たるものです。
反映は「物質世界」に当たるもので方向性は「
性質」といいます。
その二元性のことを「
対化」といい、この対化を再び一元性に統合する意味を「
等化」といいます。そして、この「等化」に対する反作用を「中和」といいます。
「
精神」とは
対化を等化する力そのもので、その精神の反対側にあるものが「
付帯質」と呼ばれ、対化の中和に生み出される力そのもの。別名、「
こころ」とも呼ばれるものです。
ちなみに、私たち人間が観測している外部の
物質宇宙は、私たち
自身の意識構造の影だということです。そして、ミクロからマクロへ向かう空間には前次元の意識進化の流れ、すなわち、定質が映し出されているのです。一方、マクロからミクロへと向かう空間には定質の反映、私たち自身を生み出してきた性質の流れが投影されています。
2012年に起こることは、
位置の中和です。そして、
2013年には位置の変換が始まり、ここで自我は消滅します。電子のスピンは反転し陽電子となる為、電気は使えなくなります。当然、地球上のコンピュータは全て機能停止になります。これらは対化の交差の全てが、全く別の物に変えられていくということです。
まとめ : 意識にカタチがあるなんて考えもしなかたですが、心とか魂とか、なんか泥臭いようなアナログ的な命題を、非常にすっきりした形で解き明かしてくれるこの理論は非常にユニークではまってしまいました。不可視のもののカタチを白日の下にさらけ出す、超越の光によって浮き出され、浮上してくるカタチの世界こそが高次元幾何学の世界なのです。