2011年9月2日金曜日

シリウスの宇宙論.

12年前この本に出会い、読み始めた暁にはブッタ曲げた記憶があるのですが、ほとんど理解できず、いつかは解る日が来るだろうと願っておりましたが、最近また読み始めてちょとづつですが見えてきた気がしますので、紹介してみようと思います。
本書「2013:シリウス革命」は、自らを冥王星のオコットと名乗る意識存在と、著者の半田広宣(意識物理学者)との間に交わされたチャネリング形式の対話集です。この本のひとつ前に「2013:人類が神を見る日」という前置き本がありますが、そこからの内容も紹介していきます。まず、シリウスの壮大な宇宙論を紹介しましょう。

1.太陽系の最終構成.

「もうすぐ、この太陽系に大きな変動が起こり始めます。
シリウスではこの変動のことを最終構成とよびます。最終構成に入ると、今までの太陽系は働きを終え、新しい太陽系が作り出されていくのです。この太陽系自体の創生は、実は、あなた方人間の意識進化と対応しています。」

2.人間型ゲシュタルトから、変換人型ゲシュタルトへ.

「あなた方は人間型ゲシュタルトによって真の宇宙的知識から遠ざけられてしまっているので、そのことに気づくことができないのです。シリウスにとって太陽系とは意識の方向覚醒が行われている場であり、変換人の精神構造のようなものです。この精神活動はある一定の周期で進化のための最終構成を迎えます。最終構成が起こると新しい太陽系の創生が始まるのです。」


人間型ゲシュタルトの認識概念は、プラトンの「洞窟の比喩」を考えると概略がわかると思います。



プラトンの著書「国家」にある寓話。洞窟の中の囚人たちは、縛られているため目の前の壁しか見ることができない。彼らの背後に火が燃えており、囚人たちが見えるものといえば、壁に映った自分や物の影ばかりである。しかし彼らは、陰が現実だと信じ込む。脱走した一人の囚人が、全ての背後の火が映した幻影で、真の事物は全く違うと気づき、洞窟の囚人たちに知らせるが、狂人扱いされてしまう。映画「マトリックス」の基本コンセプトがこれだとおもいます。

半田広宣からの質問

「僕は科学的知識を絶対的だとは思いませんが、この手の理論は僕らの現実感とはあまりにかけ離れている。ある程度の科学的常識をないがしろにして、このような御伽話を聞く気にはなれないのです。もし、あなたの言うように、太陽がその変換人とやらの精神構造だとしても、なぜ、そのように言えるのか、ある程度論理的な説明を聞かせていただけませんか?その論理がなければ、まるで占星術の根拠を説明できないオカルティストたちと何の変わりもないではありませんか。」

オコットの回答 (以下省略)

「その理論をあなたに作らせることがこのプログラムの目的なのです。太陽の寿命があと数十億年あるとするあなたの理論的根拠は、プレアデス的統制にすぎません。」

「プレアデス的統制・・・・・・?」

「あなたが科学と呼んでいる思考体系のことです。」

「科学的知識が悪だというのですか?」

「「いいえ、善悪という概念はプレアデスが作る概念です。私が言っているのは、科学には宇宙の本質そのものに言及できる力は存在していないと言っているのです。あなたは太陽の寿命があと数十億年あると信じておられるようですが、なぜ太陽が燃えているかご存じですか。」

「それは・・・・・太陽の中で核融合が行われているからでしょう。」

「その答えがプレアデス的統制なのです。それは太陽が燃えている理由ではなく、単なる同義反復(トートロジー)にすぎないのではありませんか。」

「同義反復・・・・・・・・・・・・・・・?」

「ええ、言葉を変えて説明しているだけではないかと言っているのです。たとえば次に、わたしがなぜ核融合が行われているかとあなたに尋ねれば、今度は、おそらくこう答えることでしょう。----それは宇宙空間の水素が重力によって重力によって寄り集まってその圧力で温度が上がり、核融合が始まった----と。しかし、わたしは、<なぜ>という質問をしているのであって、メカニズムの具体的な説明を求めているのではありません。つまり、太陽の核融合の本質を知るためには、水素や重力の本質がなにかということを知る必要が出てきます。そういう意味で科学に本質はないと言っているのです。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

著者談

確かにオコットの言う通りで、科学は{HOW(いかに)}という設問には驚異的な緻密さを持って回答を出してくる。が、しかし、{HWY(なぜ)}という設問には全く歯が立たない。私たちは科学が宇宙の謎を解明してくれるものと思いがちだが、実際、科学が行っていることは解明ではなく解説にすぎないのだ。もっとも、この解説は私たちに幾多の恩恵をもたらしてくれはしたが・・・・・・・私は反論できずにいた。


3.物質は宇宙精神の影.

「すみません広宣。決してあなたを攻めているわけではないのです。プレアデス的統制、すなわち科学的価値観は、決して物事の本質を説明できない宿命を持っています。それは、物質という人間型ゲシュタルトを基本にその理論体系が組み立てられているからです。プレアデスはわたしたちの世界から見ると、宇宙精神の全体構造においてもっともミクロ世界に位置する空間に存在しており、あなた方が物質として見ている存在は、宇宙精神の影のようなものです。重要なことは、この影の本質が何なのかを見つけ出し、プレアデス的統制に変容を与えることにあります。この知識を獲得することこそ、今の地球人の意識に進化を与える唯一の方法なのです。」

ちなみにオコットのいう太陽とは、

「太陽とは、オリオンからプレアデスへ向かう意識の流動を、逆方向へと向かわせる力の総体が、人間の意識に現れている部分です。人間が進化の方向へ意識の反転を行うための鏡のような役目を持っています。オリオンが持った無限力の下次元的射影という表現もできますね。」


まだほんの出だしですが、あまりにも抽象的で難解な表現ですね。とにかく、現在の太陽はあと数年で役割を終えるようです。  訓練でキーボード入力の練習していてよかった。ああしんど終り(^o^)


p/s 言葉の説明: プレアデス・シリウス・オリオン

まず簡単に言うと、オリオンとプレアデスというのは、宇宙を律動させるための最も基本的な陽と陰のエネルギーソースのことです。そしてこの二つの力を中間で媒介するのがシリウスです。


2 件のコメント:

  1.  話の流れに沿って理解しようと何度か読みましたが理解できない部分が多いです。
     最初のチャネリングにしてから、何かの憑依状態かな?という先入観で見てしまいます。シリウス、オリオン、プレアデスも現実の星座が強く印象に残っているため「何か?」を思い描くことは困難です。

     洞窟のイデアの話はよく分かります。イデアの世界が本質であり、我らが見ているモノは幻影にすぎない。とは十分理解できます。
     そのイデアの本質は真であり善であり、美であると、人間の精神に関係しているものであろうと、何となく理解はできます。

     howとwhyは科学の持つ宿命のようなものであると思います。
     その2つの間を止揚するものとして上記の「宇宙精神」を考えるといいのではと、思ったりします。
     でも科学者は「宇宙精神」の概念はタブーとしています。しかし、ノーベル賞級の科学者は晩年にこのような考えに到達する人が多いとも聞きます。

     「宇宙精神」あるいは「神」の存在はおぼろげながら信じています。

     私の理解はその辺までで、意識の進化、太陽系の変容、などになるともう理解の範囲外です。

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  2.  私の理解もやまさんと同じくらいです。12年と1日で同じとは・・・・。とほほ・・、「後から来るものが追い越していく」とかいう諺があったような気がしますが、なんでもそうなんですよね。先人が長い月日をかけて築いてきたものを、一瞬に理解し追い越していく。これでいいんです。(^o^)/

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