2012年5月12日土曜日

ウッドストック・フェスティバル

「ウッドストック」この言葉を抜きに、アメリカのロックは語らずにはいられないのではないでしょうか。と偉そうなことを言っても実際見たわけではなく、ドキュメンタリー映画も見たような見てないようなで、全体的に「すごいな~」くらいの印象ですが、とにかく1969年8月15日から3日間かけてアメリカで開かれた、ロックを中心とした大規模な野外コンサートです。出演者30組以上、入場者数は約52万人で、死者2名、出産2名のものすごいコンサートだったみたいです。このことから、ロック・ミュージックが如何に当時の若者の心をとらえていたかが解ると思います。




  インドからアメリカに移民した、グラフィック・アートの父、Peter Maxの師、スワミ・サチダナンダが伝説のウッドストック・フェスティバルのステージで何十万人の若者達とOMをチャントし、ヨガのウェーブがいよいよ本格的にアメリカをヒットました。

  ウッドストック・フェスティバル ~ ロックンロールの大規模な野外フェス、カウンター・カルチャーを集大成した、1960年代のヒューマンビーインと呼ばれる人間性回復のための集会でもあり、音楽イベントとしてのみならず、ヒッピー時代の頂点を示す象徴と捉えられています。 



スワミ・サチダナンダ(インドの聖者)による祈祷 


スワミ・サチダナンダ

出演者



初日の風景
8月15日(金)午後から深夜
リッチー・ヘブンス オープニング、『Handsome Johnny』、『Freedom』、『High Flyin' Bird』
スワミ・サチダナンダ(インドの聖者)による祈祷
スィートウォーター 『Motherless Child』 『What's Wrong』、『Why Oh Why』
バート・ソマー 『Jennifer』、『She's Gone』、『Things Are Going My Way』、『Smile』
ラヴィ・シャンカール 雨により途中で中止
ティム・ハーディン、『f I Were A Carpenter』
メラニー 『Beautiful People』、『Birthday of the Sun』
アーロ・ガスリー 『Coming Into Los Angeles』、『Walking Down The Line』、『Amazing Grace』
ジョーン・バエズ 『We Shall Overcome』、『Joe Hill』、『Swing Low, Sweet Chariot』など5曲


土曜日の風景
8月16日(土) 午後から翌朝
ザ・クイル 『Waitin' For You』
カントリー・ジョー・マクドナルド 『I Find Myself Missing You』、『Fish Cheer』など
ジョン・セバスチャン 飛び入り参加
サンタナ 『Persuasion』、『Soul Sacrifice』
キーフ・ハートリー・バンド『Spanish Fly』など
インクレディブル・ストリング・ バンド 『Catty Come』、『This Moment Is Different』、『When You Find Out Who You Are』
キャンド・ヒート 『A Change Is Gonna Come』、『Going Up The Country』
マウンテン
グレイトフル・デッド 『St Stephen』、『Mama Tried』、『Dark Star/High Time』、『Turn On Your Lovelight』
クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル  『Born On The Bayou』、『Bad Moon Rising』、『Suzy Q』
ジャニス・ジョプリン 『Piece of My Heart』など
スライ&ザ・ファミリー・ストーン 『Everyday People』、『Dance To The Music』、『Music Lover』、『Higher』
ザ・フー 『Pinball Wizard』、『My Generation』、『See Me, Feel Me』、『Summertime Blues』など24曲
ジェファーソン・エアプレイン 『White Rabbit』など



最終日の風景
8月17日(日) 午後から翌朝
グリース・バンド インストゥルメンタル
ジョー・コッカー (Joe Cocker and the Grease Band) 『Delta Lady』、『With A Little Help From My Friends』など
大雨の為数時間中止
カントリー・ジョー・アンド・ザ・フィッシュ
テン・イヤーズ・アフター 『I'm Going Home』など
ザ・バンド
ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ 『Spinning Wheel』など
ジョニー・ウィンター、フィーチャリングエドガー・ウィンター 『Tobacco Road』など
クロスビー・スティルス&ナッシュ 『Suite: Judy Blue Eyes』など
ポール・バターフィールド・ブルース・バンド 『Everything's Gonna Be Alright』など
シャ・ナ・ナ 『Who Wrote The Book of Love』、『Duke of Earl』、『At the Hop』『Teen Angel』など
ジミ・ヘンドリックス 『Hey Joe』など16曲



最後に明け方、ジミヘンがトリで演奏して終わったみたいですね。
色は、私が知っている演奏者です。

おわり。

2 件のコメント:

  1. ウッドストックについては前に学習ノートの種本のロックの章に一節として取り上げられていましたが、学習ノートにはあえて記載しませんでした。

     これはある面でのロックの発展の極致に達した地点でした。ベトナム戦争は泥沼に入り、アメリカの若者は無意味な戦争に、日本の若者のように口先だけでなく、徴兵拒否で罪に問われるのも覚悟で身を持ってノーといって立ち上がりました。
     また前年キング牧師が暗殺されしたが、公民権運動の成果も彼らの力強いパワーに支えられ成し遂げられた時期でもありました。
     若者のパワー、社会変革のエネルギー、真の自由の追求で、政府・既成の社会に大きなインパクトを与えた出来事でした。

     若者が主体ではあるにしてもロックが政治的な色彩を帯びつつあった時代の一つの到達点でした。しかしこれは到達点であると同時にそれから離れ、別のものに向かっていく出発点でもあったような気がします。

     アメリカは確かにこの時、ロックのもつ社会・政治的な運動の最高潮を迎えました。
     この時、私は18歳、日本ではそれから何年か遅れてその余波が到達します。しかし、日本でも同じように、やがて「ノンポリ」(政治的社会的運動の色彩を嫌う)という言葉が流行ったようにその熱は冷めていきます。

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  2. 御解説ありがとうございます。yamasanのコメントに触発されて、今回調べて初めて知ったスワミ・サチダナンダ師も紹介しました。こんなことがあったんですね!
    当時、私は小学生で、聞いたのは高専の時です。長髪、ベルボトムジーンズ、ロックバンドというスタイルに共感しましたのでやってましたが、政治的な思惑などは知識不足で起こりませんでした。ただ音楽がいいのでロックとか洋楽を聞き、かっこいいので長髪やラッパズボンを履き、社会に出て型にはまるのが嫌で、自由を求めて生きていたらヒッピー・ムーブメントの一員になっていたという感じですね。このことからロックは歌舞伎的な要素は多々ありますが、やはりライフスタイル(生き方)から来ているようにも思います。それはカブクのではなくて、自然回帰という感じでしょうかね。ロックに政治思想とか商業主義が入り込んでくると・・・・・。(ー_ー)!!愛と平和とセックスと自由!バンザイ!ヽ(^。^)ノ

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