最近、YouTube にハマってしまい、いろいろ聞いています。やはり、面白いのが中学・高専の時に聞いた60’70’のロックです。今回紹介するのはご覧の様にジャケットが気持ち悪いので、あまり聞きこまなかったアルバムですが、今回40周年Remaster版ということで、1969年発表のあのBeatlesの「Abby Road」をチャート1位から蹴落としたといわれている、キング・クリムゾンの不朽の名作「クリムゾン・キングの宮殿」の2009年盤を紹介します。
まず、冒頭1曲目は、21st Century Schizoid Man (21世紀の精神異常者)です。タイトルからわかる通り、今の私たちのことを表現した曲で、結構当たっているように思いますが、あまりにも自分と同調して聞きづらい方はとばしてください。実は私もこの曲は数分しか聞けません。2曲目は I Talk to the Wind で打って変わって非常に軽くてきれいな曲です。このフルートを聞くと天国に行ったかのような心地良い気分になります。別バージョンが7・8曲目にもありますので、ぜひ聞いてみてください、特にこの (duo version)はいいです。3曲目はEpitaph という有名な曲ですが、マイナーで一度ずつ下がっていくコード進行の曲はあまり好きではないので飛ばしていただいていいです。4曲目はMoonchild という普通の歌です。5曲目はThe Court of the Crimson King というメロトロンで始まる壮大な雰囲気の曲ですが、このメロトロンという楽器は、磁気テープを媒体とするのサンプル音声再生楽器で、オーケストラの音等を入れることにより、包み囲むような心地いいサウンドを作り出すことができます。ってな感じで総計78分22秒もあるのでなかなか聞けないと思いますが、私は昨晩の夜勤で全部聞いちゃいました。と言っても時給のつかない仮眠中ですよ。ということで、興味を持ったり暇な人は、ぜひお聴きください。
*各曲の頭出しは Youtubeサイトで見れば、画像の下にリンク付リストがあります。
あまりにも長いコンビネーションの曲なので今夜は4曲だけ聞きました。
返信削除個々の曲を聴くと徳島の野外彫刻展のようなものですね。全く知覚できぬものもあり、わかりやすいのもありました。
最初に難解なものを持ってきてますね。これは私にはわかりませんでした。
手掛かりにと「テーマ・題」を見ると「21st Century Schizoid Man」ふむ!Schizoid という単語が入ってる!これは精神分裂症気質あるいは人を表す。
なるほど、わかりにくいはずだ。
ここで曲を聴きながら頭は別のことに向かいます。Schizoid の語源学的意味に、はて?似たものがあったかな。
英語でも子音がs,c,hのように3つ続くのは珍しい。大体こんなのはギリシャ語が語源、スコラから来てるschoolと関係あるか?
しかし精神分裂病とschoolは結びつかない。この曲が終わるまでに何とか語源の意味を知りたくなり、辞書を開けて探すとschism(分裂)というのがありました。この分裂は特に世界史でカトリック教の分裂に使われます。
なるほどschi-はこの分裂と同系統の言葉だ!と納得したらようやく1曲目が終わりました。
1曲目がこんな頭を悩ます曲なので2曲目以降を聴くのが恐ろしくなりましたが、何のことはない!わかりやすい曲でした。3曲目はカントリーソングのような感じ、4曲目は甘いセレナーデのような感じがしました。
なお、この表題の絵、私が十代後半のときやはり精神分裂症をモチーフにしたある模様が流行りました名づけて「サイケデリック調」、これと「ムンクの叫び」をミックスさせたようなイメージを受けました。
5曲め以下は明日聴いてみます。
さっそくお聞き頂きありがとうございます。
返信削除音楽から語源学ですか、やまさんらしい展開ですね。schi-は子音の3連符ですか、なるほど、これって日本語で「スキ」って読みますよね。私は、スキ=好き=恋愛 と連想しました。恋愛は一種の精神分裂症に似ていますよね。正常な価値判断ができない状態で理性の崩壊に近い状態です。冷めた後に「ああ、なんということをしでかして・・・」と我に返ってしまいます。でも、この言葉、スキがゾイドしているということは「恋愛不適合者」ですから「恋愛できない人」のことを指すのかもしれません。今の若者に増えつつあるとニュースで聞きました。(^.^)/