2011年11月5日土曜日

Atom Heart Mother by Pink Floyd

  この牛さんは、ロックバンド、ピンク・フロイドの5枚目1970年発売の『原子心母』(Atom Heart Mother)のジャケット表紙です。当時レコードのジャケットは結構大きくて、音楽のみならずジャケットの良し悪しが売り上げに影響するくらい重要で、芸術作品としてのキャンバス的な役割もになっていたように思います。その中で、このような素朴で、ミルクと干し草と糞尿のにおいを醸し出すようなジャケットはロックのアルバムとしては斬新だと思いました。そしてまた、針を落として聞こえてきた音はなんとクラシックの交響曲みたいなオーケストラサウンドでした。しばらくしてニック・メイソンのドラムが聞こえて少し安心しました。結局全編23分あまりの長い曲で、幻想的で重厚なサウンドになっており、クラシック、ジャズ、現代音楽などの要素を取り入れた複雑かつ抽象的な楽曲構成となっておりました。この手のクラシックとの融合を図った楽曲は多くのバンドが試みていますが、ブラスやコーラスとロックを融合させた壮大な作品としては、本作のタイトル曲を凌ぐ曲はないように思います。B面はブリティッシュ・トラッドっぽい普通の曲が多いですが、最後の「アランのサイケデリック・ブレックファスト」は朝聞くと、結構いい感じの朝になります。

  ところでこのタイトルですが、私の場合「原子は心の母」と受け止めており、当時は意味不明でしたが、最近のシリウスの宇宙論から言うと「素粒子の世界は人間の意識構造と同じである」と同じことを言っていたのかと思い、40年前に理解していたのかとびっくらこいたのですが、リーダーのロジャー・ウオーターズ曰く、BBCのコンサート出演前にディレクターから渡された新聞の記事から取ったとの事でした。新聞の見出しは『原子力駆動による女性心臓』で、内容は「プルトニュウム238を用いた原子力電池駆動の心臓ペースメーカーは最低10年間は交換不要・・・。」これがもとになって「Atom Heart Mother」というタイトルが決定したとありました。内容自体はすごいと思いましたが、げっそりしました(*_*)(-_-)




2 件のコメント:

  1.  以下の3曲も含め牛さんも聴きました。牛さんは私には難解でした。3曲の別バージョンは聴きやすくよかったです。
     確かに女性のスキャット風の絶唱というか絶叫に近い迫力はいいもんですね。私もセクシーさを感じます。
     3曲の中ではわたしはオリジナルがいいですね。保守的な年寄り好みでしょうか。

     ところでS小屋で使われてたんですか?それは文字通り「初耳」です。「タブー」があまりにも有名で他の曲は隠れているんですかね。ラテン系のBGMならわかりますが。

     あ、もう一つ私がやりたかった職業が見つかりました。S小屋で踊子の振り付けや選曲など全般のプロデュースです。

     それからうんと若い頃深夜放送でピンクフロイトの曲聴いて知ってると思ってましたが、グルプ名だけで曲は知りませんでした。
     思い出しましたがよく聞いたのは同じピンクでも「ピンクピクルス」でした。

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  2.  ピンクフロイド特集、長いのに聞いていただきありがとうございます。
    虚空スキャットはオリジナルのクレア・トリーの右に出る人は現れないと思います。そもそもスキャットってアドリブ的な物ですよね。よって比較できませんね。!(^^)!
     S小屋では実際にかかってました。横浜か福岡だと思います。プロヂュースはぜひ、やまさんにお願いしたいですね、曲は「長崎の女」と「原子心母」でお願いします。
     ピンクピクルスは思い出しました。「一人の道」ですね、円谷選手の実況放送で始まるやつですね。記憶にございますですが、なんでこんなエッチな名前つけたんでしょうね!(^^)!

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