2012年2月14日火曜日

笑い

笑いって、何なんだろう?みなさん考えたことありますか?私もほとんど考えたことがありませんが、今回暇なので考察してみようと思います。

まず、定番のWikipedia では、「笑い(わらい)とは、楽しかったり、嬉しかったりなどを表現する感情表出行動の一つ。」とありました。わかりやすいですね。楽しかったり嬉しかったりするわけですから良いことですよね。でも、笑いを定義するのは難しいと冒頭にある。単純じゃないのだ。何故か?わからないので次を読む、
「ごく一般的には陽性の感情に伴って表情が特有の緊張をすること(笑顔)、同時に特有の発声(笑い声)を伴うこと、ぐらいであろう。普通は何か自分以外の対象があって、それから受ける印象に基づいて、それが好意的であれば表情に笑いがでることがあり、特に刺激的な場合には発声が伴う。さらに程度がひどくなると全身に引きつけるような動作が伴い、涙なども出る。」とのたまう。

なーんだ、肉体的な表現方法を言ってるだけじゃん。さらに読んでいくと笑いにも種類があるらしい。

含み笑い
薄ら笑い
せせら笑い
作り笑い
苦笑い
思い出し笑い
独り笑い
高笑い
馬鹿笑い
追従笑い
貰い笑い
誘い笑い


えらい多い。でもいい意味での笑いが意外と少ないような気がする。こうなってくると笑い自体が肯定的なのかどうかが疑問になってくる。ちょっと先走りしたので、「笑いの発達」に戻ってみる。

笑いの発達 
微笑は新生児においても観察され、覚醒時のみならず、睡眠中にも規則的な周期を伴って生起する。これは新生児微笑と呼ばれるもので、養育者の注意を引き関心を維持させる機能を担った生得的行動と推測されている。実際、新生児微笑に対して養育者は高い確率でポジティブな応答を返すことが知られている。このような相互作用の結果、乳児は生後2~3か月の頃から社会的交渉を持つために周囲の者に対して自発的に微笑を向けるようになる(社会的微笑)。


なるほど、本能ちゅうやつやな。


生理的な効果 

笑いによって自律神経の頻繁な切り替えが起こる。
この結果、交感神経と副交感神経のバランスの状態が代り、副交感神経が優位の状態になる。
副交感神経は、安らぎ・安心を感じた状態のときに優位で、副交感神経が優位な状態が続くとストレスが解消される。
交感神経は、怒りや恐怖を感じたときなどの異常な事態の時に優位になる。したがってその状態が長く続くとストレスの原因になる。
身体中の様々な器官に刺激が与えられる。
NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化しガンの予防と治療の効果がある。
自律神経の頻繁な切り替えによる脳への刺激により、神経ペプチド(免疫機能活性化ホルモン)が全身に分泌される。NK細胞には神経ペプチドの受容体があり、NK細胞は活性化される。NK細胞は癌細胞などを攻撃する免疫細胞のひとつ。
糖尿病の治療にも有効との研究がある。


ちょっと専門的でややこしいが、副交感神経が優位になって、ストレスが解消され、NK細胞が活性化しガンに罹りにくくなり、糖尿病にもいいのか・・・。

そして、極め付け、

医学的証明 


また、笑いというのは体にとってよい影響を及ぼす。笑うことで頬の筋肉が働き動くことにより、ストレスを解消し、また鎮痛作用たんぱくの分泌を促進させ、ストレスが下がることにより血圧を下げ、心臓を活性化させ運動した状態と似た症状を及ぼし、血液中の酸素を増し、さらに心臓によい影響を与えることから、循環器疾患の治療に用いられることもある。

すげ~、変な栄養剤や薬飲むより、バラエティー番組見て笑っていた方が、よほど健康になるんやな~。


そしておまけ、気が向いたら読んで下さい。

笑いについての研究
  • 古代
  • すでに古代ギリシアのプラトンには笑いについての考察がある。アリストテレスは『詩学』の中で喜劇も考察対象にすると書いたが、これは実現しなかったと見られている。
  • 古代ギリシャでは悲劇と喜劇が一作ずつ上演されるのが常であった。
  • 日本の文献で最も古い笑いの記録は岩戸隠れに於いてアメノウズメノミコトが神懸かったり踊っているのを見た神々が笑ったというくだりであろう。古代社会において笑いを含む芸能が、神や支配者を楽しませるもの、奉納するものとしての要素があったことを示している。。
  • 考古学的な資料(出土遺物)として、古墳時代の人物埴輪の中に笑った表情の埴輪が見られる。
  • 18世紀
  • ドイツの哲学者イマヌエル・カントは 「笑いは緊張の緩和から来る」 という有名な言葉を残した。
  • 19世紀
  • フランスの詩人シャルル・ボードレールは、有意義的滑稽(人間の振る舞いによって引きおこされるふつうの笑い)と、絶対的滑稽(グロテスクによって引きおこされる深遠で原始的な笑い)があるとした。
  • スコットランドの哲学者・心理学者アレクサンダー・ベインは、笑いとは、私たちを安心させる些細なこと、卑俗なことに接触による緊張した状態から逃れた状態である。笑わせてくれるまじめさ、荘厳さの形であるとした。
  • イギリスの社会学者ハーバート・スペンサーは、強い感情、精神や肉体という、笑いの一般的な理由として、他の筋肉運動と異なり、特に目的もない筋肉運動から笑いが構成されるということに注目するべきだと主張した。
  • 笑うのは動物の中でもヒトだけであると考えられてきた。しかし、進化論の提唱者であるチャールズ・ダーウィンは、オランウータンやチンパンジーといった類人猿をくすぐると笑い声をあげると書いている。
  • 20世紀
  • オーストリアの精神科医ジークムント・フロイトは 「ユーモアは自我の不可侵性の貫徹から来る。」 と説いた。
  • フランスの哲学者アンリ・ベルクソンは自身の研究『笑い』において、ボードヴィル演劇を素材として笑いの原因を考察した。ここでは「笑いは、生命ある人間に機械的なこわばりが生じた結果である。」 としている。
  • 日本でも、落語家の桂枝雀が、笑いは緊張の緩和によって起こるという「緊緩理論」を立てている。
  • 笑いには、免疫系のNK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性を高めるなどの健康増進作用があると言われている。
  • オランダの霊長類学者ヤン・ファンフーフは、笑いの起源と進化についての仮説を提唱した。笑いは微笑み(スマイル)と声の伴う笑い(ラフ)の二つに大きく分類でき、スマイルはサルの仲間が自分より強いサルに対してみせる「歯をむき出しにする表情(グリマス)」から、ラフはサルの仲間が遊びにおいてみせる「口をまるくあける表情(プレイ・フェイス)とそれに付随するあえぎ声(プレイ・パント/笑い声)」からそれぞれ進化したという(プレイ・フェイスは霊長類に広く見られるが、笑い声を発する種は限られる)。
  • 21世紀
  • 笑いに関わる脳神経機構が解明されつつある。



考察: ほとんどウィキペディアの引用でしたが、勉強になりました。こんなにいいもんならどんどん冗談やダジャレやネタを言って人々を笑わし、みんなで健康になれば素晴らしい社会になると思いませんか?私は今回、入社当時から職場で冗談ばかりいっていたら、真剣みがないとか言われて落ち込みました。でも今では話すたびにに冗談の言い合いです。職場の連れは鼾でうるさい人ですが、人間関係は円満です。しかし、この冗談一歩間違えばやばいときがありますね。常にリスクを伴うということですが、やはりいい薬も毒に似ていて、ほどほどに分量を守り人によって処方しないと大変なことになる、という事も心にとめておかなければいけませんね。「継続は力なり」、「笑いは健康なり」、「知識は明日を照らす光なり」、この調子でブログ書けば、結構いい勉強になります。でも、笑いの本質、結局何もわかりませんでした。(*_*)

2 件のコメント:

  1. しんさま、おはようございます。雨の音で目覚めました。3日続けての雨、朝方の方が鬱となることもあり、鬱、鬱、鬱、です。

     しんさまのブログを読む以前に昨日、じつは表情についてちょっと考えておりました。それは鬱とか、老人に見られる、「無表情」あるいは「張り付いたような不機嫌」です。
     全くしんさまの言うように表情の豊かさ、爆発は、健全さ・健康のしるしでもあり源だと思います。鬱や死ぬまで続きそうな一部の老人の不機嫌さが、この多様な「笑い」によって破られるなら、精神の病気も治る気がします。

     「笑い」とは正反対ですがこんなことを言う学者もいます。
     「泣くから人は悲しい感情に支配される」
     、と、そんなあほな!逆だろう!と思ってましたが、泣き続けて、しまいにはなんで泣いているかわからぬ、まま、グズグズ泣いてる「女、子供」を見ると、それも「一面の真実かなぁ」という気がします。

     鏡の前で「笑ってみる」というのも一つの手かもしれません。もしかすると感情もそれにつられ笑い、うれしくなるかもしれませんね。

     ギリシャでは悲喜劇が盛んに作られました。やはり人の「健全」に貢献するものです。ギリシャの哲学者は「カタルシス効果」と説明したと思います。
     しかし、これ以上に最近は笑い、についての研究が深化しているんですね。しんさまのこのブログでよくわかりました。これブログというより大学のレポート提出の小論文みたいですね。しんさま、論理的な文を書きますね。散文的な私の分とは大違いです。

     ちょっとまた、散文的なことを思い出しました、18世紀末、「笑気ガス」というのが発見されました。名の通り、吸うと笑いの表情が誘発されるガスです。科学の発展期にあって、これは笑いの本質の研究に資したのでしょうか?
     30歳すぎて歯医者に行って「痛いのは嫌々!」と駄々をこねたら、この笑気ガスを吸わされました。すると笑いはしませんが、気分がすごくよくなり不安は解消しました。
     今は麻酔の一種として使われているなぁ~、と思い出しました。

     鬱が続いてる今、この笑気ガスのボンベが横にあったら吸いそうです。

     前も書きましたが「悲しきピエロ」はexquisiteなもので、多様な表情、感情の神ではないでしょうか。私などは絶対悲しきピエロにはなれません。

     話は変わりますが昨日はバレンタインだったんですね。隠れしんさまファンからさぞや集まったんではないでしょうか。

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  2. おはようございます。
    早速のコメントありがとうございます。

    泣き笑いってストレス解消につながるんですよね、病気のほとんどがストレスからきていますから、「ストレス解消」=「健康」ですね。ギリシャでは「カタルシス」っていうんですか。「浄化」のことですね。純粋無垢の状態で生まれた人間は、長い年月の間にいろいろ悪いもの、要らないものをどんどん溜め続け病気になっていくのなら、健康になるにはそれらを排出すればいい、ただそれだけのことですね。方法はいろいろあると思いますので、ただ実践すればいい、それで幸せになれるということでしょうか。人生は至ってシンプルみたいです。

     笑気ガスの話、面白いですね、わたしは数年前「笑いヨガ」というのを体験したのを思い出しました。人体の可逆性を利用したユニークな手法です。通常ヨガは肉体の代謝を徐々に下げていき、精神の安定をもたらすものですが、笑い--脳内伝達物質の分泌--精神の安定--健康 というプロセスですかね。私はかなり疲れるのでやめましたが、会っている人は効果があるかと思います。

     さて、今年はチオコレートは0個でした、すっきりして気持ちいいです。これは理想です。だってお返ししなくていいもんね。それに、チョコレートなんか普段からっ食卓にいっぱいありますし、変なしがらみで悩むよりなんぼかすっきりしています。ところで、チュ子レートたくさんもらってうれしい人っているんでしょうかね?ヽ(^。^)ノ

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